fuse 位牌・アクセサリーを独自の象嵌技法で作っています。

象嵌・インレイのfuse

なぜ象嵌なのか

異素材の融合に目覚めたのは10代の頃になります。当時はアルミと木の板を重ね合わせて接着し、削り出した断面がなぜか美しいと感じていました。
ところが、それでは自分の思うような形にすることはできません。歯科技工の道に入り鋳造技術を身に付け、その応用で木材や様々な素材に自在に金属をはめ込む事ができるようになりました。

現在特許出願中のこの技法をご説明します。金属箔を張ったり塗料で描いたりしているわけではありません。

fuseの象嵌技法

リングとお位牌の制作過程が混ざっていますが、完成までの工程になります。象嵌(インレー)は、これまでは固い金属に柔らかい金や銀を叩き込む方法か、木などの表面を彫刻し、それに合うよう切り抜いた金属板や線材をはめ込む方式でした。
このfuse(フューズ)の技法ではこれまでにできなかった素材の組み合わせで繊細な象嵌を実現します。

  • 1.木材の加工

    1.木材の加工

    まずはベースとなる木材を加工します。この時点でほぼ完成時と同じ形状まで仕上げます。黒檀はとても固い素材ですが、木材の中ではとても重く、丈夫で水にも強い素材です。

  • 2.彫刻

    2.彫刻

    象嵌を施す箇所を彫刻します。形状や細かさによって、手彫りとレーザー彫刻を併用します。深さは約1~2mm程です。ここでの精度が完成品の質に直結します。

  • 3.型採り

    3.型採り

    彫刻を施した場所に型となるものを流し込み、それを外します。その型をゴム製の台の上にワックスでつなぎ合わせて乗せます。これはお位牌の戒名1名分です。

  • 6.鋳造

    4.鋳造

    いよいよ鋳造です。ガスバーナーで1000℃近くの温度で金や銀を溶かし、炉から出したばかりの熱々の型に遠心鋳造機で鋳込みます。

  • 5.雌型からの取出し

    5.雌型からの取出し

    鋳造が終わり、鋳型が冷えたら取り出します。緊張の一瞬です。
    取り出した金属は無事に雄型の形通りに置き換わっています。

  • 6.バリ取りと調整

    6.バリ取りと調整

    鋳造した金属はすべて繋がっています。それらを切り離し余分なところを削ります。お位牌では精度を上げるため漢字の部首ごとに鋳造しますので10文字の戒名でも20~30のパーツになります。

  • 7.接着

    7.接着

    調整が終わった鋳造体を何度も試適を繰り返し、彫刻した箇所にしっかりと収まるようであれば接着します。特殊な接着剤を使っていますので、通常使う範囲であれば外れることはありません。(やり直しもできません‥)

  • 8.余分な金属の研削

    8.余分な金属の研削

    金属は鋳造に必要なため相当余分の部分があります。これを下の材料を傷つけないように削っていきます。文字や模様が浮かび上がる瞬間が一番の楽しみです。

  • 9.最終仕上げ

    9.最終仕上げ

    目指すのは異素材の融合。指で触っても全く段差が分からないように面一に仕上げます。ベースの素材が柔らかいため削りすぎには注意が必要です。金属部分は鏡面仕上げ、またはヘアライン仕上げとなります。

  • 10.完成

    10.完成

    完成です。
    使用中にシルバーの場合はどうしても汗などの硫黄分と反応し黒っぽくなることがありますが、通常のシルバーアクセサリーと同様にシルバー磨きのクロスで軽く磨けば元の輝きを取り戻します。末永くお使いください!
    修理も受け付けています。

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